望楼守の生思考

2010年も終わり。今年はいろいろありました。
とはいえ今年の総括はせず、最近気になっていることとかを徒然と書いてみます-0-

マンション建設

最近ちょっと気になっているのが家の近くで建設されているマンションがすごい多いこと。
歩いて5分以内の範囲内に5つくらい建設現場がある。
そのうちのひとつは450邸を超えるんだからすんげぇ。
これを見てると、景気の先行きがちょっと明るくなってきたかなぁって感じなくもない。
(少なくともデベロッパーはそう見てるわけですね)
ニュースのアナリストの解説よりも、高速道路を走るトラックの量や、商業施設の人入りなんかの現実から分かるものも多い。
こういう変化は気にしたいところ。

最近みた映画だとか

「ロビンフッド」
リドリー・スコットとラッセル・クロウの歴史モノ
キングダム・オブ・ヘブン(KOH)にちょうど続くような時代が舞台。
KOHのラストに出てきた英リチャード獅子心王が、冒頭に登場。
架空の英雄ロビンフッドを当時の英仏の関係やマグナカルタに絡めて料理。
KOHが一人の騎士の誕生の物語なら、こっちはひとりの義賊の誕生の物語、かな。
歴史モノが好きな人なら楽しめるはず。
ただ、リドリーの映画では珍しくないのだけれど、ちょっと重要シーンが省かれてる感が。。。
物語が飛躍したり、(あるべき)エピソードの欠落が気になった。
ディレクターズカット版が見たい。あとDVDのその他特典映像が。
コレクターズDVD出たら、、、買っちゃうかなぁ。

「インセプション」
ディカプリオと謙さんの話題作。
世界観、映像、コンセプト、演者、どれも非常にいい!
謙さんもいい味だしてました。でもやっぱりディカプリオの演技がよかった!
おぼっちゃまの説明や描写(背景だとか)がもっとあれば、もっとよかったかな。

「ソルト」
アンジーの映画、それに尽きる。存在感がすごい。
逆に、アンジーがそれほど好きでもない人がみたら、へぇで終わるかも。
あ、でも実は、映画見終わって1週間くらいするまえ主演がアンジェリーナ・ジョリーって知らなかった罠。
ちなみに前半の、えっえっ?という展開とかよかった。

「アメリカン・・ギャングスター」
リドリー・スコット、ラッセル・クロウ、デンゼル・ワシントンという、すごいコンビ。当然大ヒット作。
60~70年代のニューヨークの麻薬王とそれを追う刑事の実話を基にした物語。
ちなみに、やっぱりコスプレ映画の要素があるのはリドリー映画だから?w
古代や中世ヨーロッパじゃないけど、60~70年代当時のファッションを緻密かつ派手に再現してるあたりにこだわりを感じる。。
しかも、主役2人が演じているモデル本人たち(元刑事と麻薬王の両方!)が監修してるってものすごい。
コレクターズBOXの特典DVDでは、彼らのインタビューが見れる。

「レミーのおいしいレストラン」
ピクサーのアニメ。
天才ネズミのあるじゃーn、、、じゃなくてレミーがだめシェフの小僧と協力して、おいしい料理を作るが、、、というおハナシ。
そういえば「シュレック・フォーエバー」も見た。

最近のゲーム事情

「パラサイト・イブ」
「パラサイト・イブ2」
PSPのゲーム・アーカイブで、各600円で購入。
CGはキレイだし、お話のコンセプトやストーリーはいいんだけど、、、
ボス戦った後セーブできずに即死ありの展開に突入とかっていうのは、ヌルゲーに慣れた身としては泣けた。
(1のラスボス戦後とか。。。)
あと「2」でキャラの操作の仕方がわからず、ゲーム始まって早々その場でグルグル回転し続けたのは内緒。
1を普通にクリアしてのエンディングはぶっちゃけ意味不明。実はあれBADエンドなんです!ってオチ。
真のエンディングは2周目以降のある場所をクリアしないと見れないとさ。
ちなみに、2はマルチエンド。

「イース7」
イースシリーズのPSPオリジナル作品。
適当にがちゃがちゃやるだけで、うまく戦えるシステムは秀逸。(EASYモードの場合ね)
あと、音楽もイースのあの音楽が使われててなんだかニンマリ。
20年たっても変わらない部分もあるっていうのは、なんかいいね。
あの音楽、ちょっと古臭さを感じないわけでもないけどw

ジェフ

1982年、ハーバードMBAの卒業生の一人にジェフという青年がいた。
大学を出てP&Gに入社して一年でMBAに来た彼は、卒業後アメリカを代表する大企業に入社した。
その約20年後、彼は世界一の経営者と呼ばれた男から、その会社を受け継ぐこととなる。。。
今年出会った人物の中で、ぼくがもっとも感銘を受けた人物です。
詳しい紹介は、また今度^^

ではみなさん。よいお年を。

望楼守の生思考境界のない世界

21世紀になり10年がたとうとしている。新しい世紀を迎えてから今日までの間、世界のグローバル化はそれまで以上に進み、企業はますます国境を越えて活動するようになった。先進国が成熟を迎え成長を足踏みしている一方で、中国、インド、ブラジルなどの国々が著しい成長を見せている。また、ITをはじめとしたテクノロジーは日々進化を遂げ、高性能PCや携帯電話、その他の様々な端末、通信インフラの普及は、インターネットを生活の中心にすえようとしているようにみえる。グローバル化は、先進国には豊かさをもたらし、途上国には成長の機会をもたらしている。しかし、その一方でグローバル化は世界を不安定にもしている。こんにちの金融危機による株式相場、為替相場の乱高下は、もはや予測不可能である。

このような環境下において、日本の社会、そして企業はうまく適応できていないようにみえる。サブプライムショックに端を発した経済危機において、サブプライムローンには直接関係のない日本の株価が大きく下がり、こんにちまで回復に手間取っている。企業は成長戦略をなかなか打ち出せない一方で、若年層社員の離職率の上昇やモチベーションの低下に悩まされている。

世界中の企業が英語を共通言語に、世界中から優れた人材を活用し成長しようとしている中、日本企業は日本語の壁に阻まれグローバルな組織への転換がはかれないでいる。輸出企業としてグローバル化の恩恵を受けてきた日本企業だが、現在の状況にはうまく適応できていないようである。

また、日本企業は日本国内の人材の活用にも手間取っている。こんにちの日本の若い世代は、飢えを知らない世代である。長く続く不況、失われた10年などという時代を子供の頃に過ごした世代ではあるが、しかし、かつての戦後やあるいはアメリカの大恐慌のように、貧困と飢えにさいなまれるような経験はしていない。むしろ、物心ついた頃から、テレビやエアコン、ゲーム機といったものに囲まれて育った世代である。このようにものが溢れる時代しかしらない世代に対して、消費者としてどのようにマーケティングすればよいのか、あるいは、従業員としてどのように動機づければよいのか、企業は五里霧中の状況にある。

グローバル化やテクノロジーの進歩などにより、世界はいま大きく変わろうとしている。そして、取り巻く環境の変化に合わせて、企業もそこで働く人も、いま新しいパラダイムが求められている。これまでうまく機能してきた組織形態、マネジメント手法、あるいは個人の働き方や仕事観は、この変化にうまく適応できない。世界の変化によって、企業組織とはたらく人はどのように変わり、あるいはどう変化する必要があるのだろうか。

これから数回にわたり、グローバル化という取り巻く環境の変化による影響を、企業組織にかかわるマクロな視点と、個人の仕事観にかかわるミクロな視点から論じたいと思う。

キーワードは「境界のない世界」である。

 

望楼守の生思考

「明日から○○をやろう!」

これまで、何度こんな決心をしただろう。
そして、なんど挫折しただろう。

正しいこと、そしてやるべきことは分かっていても、それを継続してやり続けることは、なかなか難しいものです。しかし、かのピーター・ドラッカーが述べたように「成果を上げるのは才能ではなく習慣」なのです。

才能はあくまでポテンシャルに過ぎません。その潜在能力を引き出し、顕在化させるには継続してその能力を発揮することを習慣とする必要があります。

習慣というものは人が自ら作り出したものです。しかし、一度作り上げた習慣によって、今度は、その人自身が作られていくのです。

従って、良い習慣によって強みが強化され良い人格が形成される一方で、悪い習慣により、弱みが致命的な欠点となってしまったり、悪い人格が生み出されてしまう可能性もあるわけです。

良い習慣さえ身につければ、より良い人生を歩めるのではないでしょうか。とはいえ、ある物事が継続され、いつも無意識に行われるようになって初めて習慣となるわけですが、これは先ほど触れたとおり、なかなか難しいことだと思います。

では、どうしたら正しい習慣を身につけることが出来るのでしょう。一番良い方法は、人からフィードバックをもらうことではないでしょうか。朝起きてから、夜寝るまで、自分の行動をつぶさに見てもらい、それに対して良い点、直すべき点についてフィードバックをしてもらうのです。

現実的ではありませんよね?

しかし、よく考えてみて下さい。この世にひとりだけ、それが可能な人がいるはずです。そう、あなただけは、常にあなた自身の行動を把握することが可能ですよね。

つまり、セルフ・フィードバックを行うというのが、最も効果的かつ現実的な方法なのではないでしょうか。

ところで、このセルフ・フィードバック。多くの人が実践しています。例えば、年末。一年の振り返りと新年の抱負をノートやブログに書いている人は沢山いると思います。あるいは誕生日にそれをやっている人もいるかもしれません。例え文章化していなくとも、何かの節目には、これまでの反省をして、明日からの行動を決心しているのではないでしょうか。

でも、ちょっと待って下さい。みんなセルフ・フィードバックをしているのに、どうしてなかなか変われないのでしょうか。なぜ、新しい習慣を得ることができないのでしょうか。

それは、フィードバックの頻度が足りないからではないでしょうか? 振り返り、反省、内省、達成度やKPIの測定、みなさんはこれらをどの程度の頻度で行っているでしょうか?

新しい習慣を身につけるためには、1ヶ月に一度や1週間に一度、まして年に一度では足りません。日々の行動が習慣を形作るのですから、自分の言動に対するフィードバックは毎日行う必要があるのではないでしょうか。

けれども、毎日深く内省を行うというのは、忙しい現代人にとってあまり現実的ではないと感じるかもしれません。確かにどんなに優れたメソッドでも、実践可能性がなければ、無意味、無価値です。

ではどうしたらいいのでしょう?

ひとつの方法は、振り返り項目を決めてチェックリストにして、それを毎日つけることです。

みなさんの一日が最高の一日となるための、成功要因と阻害要因はなんでしょう。あるいは、自分の美徳や強み、そして悪癖や弱みはなんでしょうか。事前にそれらをある程度洗い出して、チェックリストにしてしまうのです。

そして寝る前の5分、10分の時間を使って、そのチェックリストでその日の自分を振り返るのです。そうすればそのリストにチェックをつけること自体が、自己フィードバックになるでしょう。また、チェック項目以外に、Good/Badポイントがあれば、メモしておくのも有用でしょう(もし、頻繁に出てくるようならチェック項目に加えてもいいかもしれません)。

いかがでしょうか。もし、価値があるなと感じたなら、ぜひ、今日から早速実践してみて下さい。初めはチェック項目は少なくとも構いません。自分自身も、チェック項目も、少しずつブラッシュアップしていけばいいと思います。

また今度、チェック項目の作り方、洗い出し方について、紹介したいと思います。

 

最後になりますが、今回の記事は2つの愛読しているブログの記事に触発され書きました。ひとつは、慎泰俊さんの「Taejunomics」の記事、もうひとつは友人でもある澤田哲也さんの「僕が最高に仕事を楽しめる理由」の記事です。いつも知的刺激がもらえる記事を書いて下さいありがとうございます。

 

望楼守の生思考

20代半ば~30代前半のvinviolette(バンビオレッテ)世代は、生命保険に入ろうかなと検討し始める人が多いのではないでしょうか?

vinviolette(バンビオレッテ)とは?
20代半ば~30代前半世代が「若さ」と「成熟」の過渡期を最高に楽しみ成長していくことをコンセプトにしたコミュニティ。
詳しくはこちら(vinviolette HP)

きっかけは人それぞれでしょう。結婚がきっかけかもしれませんし、TVCMがきっかけかもしれませんし、コンパで知り合ったおねーちゃんにすすめられたからかもしれません。

必要か、不要か。その問いに、正しい答えはありません。けれど、始めて保険に入ろうかどうか考えるときに、参考となるかもしれないフレームワークを提示してみたいと思います。繰り返しになりますが、入るべきか、入るべきでないか、その答えを提示するものではなく、あくまでもみなさんが検討する上での考え方の一例として読んでいただければ幸いです。

ところで、「床屋に髪の毛を切るべきか否かを聞くべきではない」とか「証券マンに株を買うべきかどうか聞くべきではない」とよくいいますね。同じように生命保険に入るべきかどうかを生命保険会社の人間(あるいは利害関係者)に尋ねるべきではないのかもしれません。しかし、このブログは、ななんと、、、ライフネット生命さんの応援バナーを貼り付けているのです!

本稿執筆時点で、わたしは生命保険会社に勤めているわけでも(つまり生命保険の素人です!)、ライフネット生命を含め生保各社からの金品の供与等はうけていませんが、応援バナープログラムに参加しているという事実は、ここに告白しておきます。(また、Googleのキーワードマッチ広告により生命保険の広告が出る可能性があります。もし、あなたがその広告をクリックしたら、その生保会社等からGoogleを通じて報酬を受けることになります)

 

 

さて、では本題です。

ここではいくつかのケースに分けて、生命保険が必要かどうかを検討していきたいと思いますが、今回は議論を単純にするために、次のような前提条件のようなものをおきたいと思います。

  • 検討しているのはバンビオレッテ世代の男性(すいません、女性には参考にならない記事かもです・・・)
  • 検討している商品は死亡保険に絞る
  • どんな保険、ではなく、そもそも生命保険に入る必要があるかどうかを検討する

 

ではまず、毒男、じゃなかた、独身の場合を考えてみたいと思います。

独身男性の場合にキーとなるのは、自身の借金の有無、自身の収入に依存する人間の有無ではないでしょうか。大きな借金もない(あるいはあっても親に十二分な返済能力がある)、自分の収入に依存している親兄弟等はいない、というような場合は、生命保険への加入は不要であるように思います。大部分の人はこのようなケースに該当しないと思いますので(そうでもないのかな??)、独身のうちは生保への加入は基本的には不要、というのが結論です。

では、まずは借金についてです。大学等の奨学金というケースが多い気がしますが、もしかしたらギャンブル等で作った借金かもしれませんね。これがある場合は、自分の死語、保証人等に迷惑がかからないように返済額分の保険には入った方がいいかもしれません。もっとも、ギャンブルで借金を作ってしまったというケースでは、保険に入る余裕もないのかもしれませんが。。。

 次に親兄弟、親類等の面倒を見ている場合です。自分が死んだら、生活していけないような家族等を抱えている場合。このような場合も生命保険には入っておいて方がよさそうです。あるいは、あなたが一人っ子で両親に必要最低限の蓄えがない、国民年金等の支払いを支払いをしておらず、いまは元気だけど将来的には両親の面倒を見る必要があるなぁ、という場合は加入の検討の余地があるかもしれませんね。

(全然関係ないですが)そういえば、ゴッホも弟の援助で絵描きしてたんですっけ??

死んだときのお葬式代で親に迷惑をかけたくない、という場合は入ってもいいかもしれませんが、死ぬ確立は限りなく低いのですからあまり心配しなくてもいい気がします。ちなみに、死後、自分のカラダを大学の医学部等の教育・研究のために提供(献体)すると、お葬式等は献体協会が代わりにやってくれるため、費用はかかりません。葬式代で迷惑をかけたくない&死後も社会貢献をしたいという人は選択肢の一つとしてアリかもしれません(詳しくはこちら「日本篤志献体協会」)。わたしはしていませんが、親がコレに登録をしています。

 

次に結婚をしている場合です。まずは、子供がいない夫婦の場合を考えてみましょう。結婚を機に、保険を検討し始めるというケースは非常に多いと思います。しかしです、結婚の時点では必ずしも必要ないかもしれません。

まず、30歳で同い年の女性と結婚したとしましょう。そして不運にもあなたは、突然死んでしまったのです。さて、あなたの奥さんはこの先どう生きていくのでしょうか?

まず、彼女の親御さんが健在な場合、実家に帰るという選択肢があるかもしれません。特に、親御さんが持ち家に住んでいれば、(特に、一人娘だった場合は)とりあえず一生住むところに困らなそうですね。

あるいは、まだ彼女は若く、あなたと結婚するくらいですから、魅力的な女性なのでしょう。となると、再婚するという可能性もあります。もしかするとあなたにとっては残念なことかもしれませんが、彼女が幸せな人生を歩めるのなら、草葉の陰から祝福してあげましょう。人は誰でも幸せに生きる権利があるのですから、夜な夜な枕元に化けて出て祟るような真似をしてはいけませんよ(それに彼女は決してあなたのことを忘れたわけではないのです)。

万が一の時は、妻にお金を残したいと考えるのは自然なことです。しかし、あなたが明日、明後日死ぬ可能性は限りなくゼロに近いのです(逆に言えばゼロではない、ということなのですが)。ですから、生命保険の支払いに毎月少なからぬお金を使うよりも、週末の夫婦のデートや旅行にお金を使った方が賢いかもしれません。

それ以外の生命保険加入のポイントは独身の場合と同じく、借金や自分の収入次第で生死が左右される者の有無でしょうか。住宅ローンを組んでいたり、奥さんが寝たきりというような場合は、加入した方がいいかもしれません。また、いつ子供を授かるか分かりませんから(特に、宗教上の理由等で避妊等は一切しないという場合は特に)、そのあたりも計算に入れて必要、不必要を検討しましょう。

 

最後に結婚をして子供がいる場合です(これには、妊娠しているというケースも入ります)。

結論から言うと、基本的には入った方がいいように思います。

子供が出来たら、どんなに若く美人でも再婚のハードルは高くなるでしょうし、養育費もバカにはなりませんからあなたや彼女のご両親が負担できるとは限りません。必要な養育費を試算して、必要な分の生命保険に加入した方がいいでしょう。ちなみに、必要な養育費については、複数の生命保険の営業担当や生保の販売代理店などで相談するのがいいと思います。かならず複数の人から意見を聞きましょう。ちなみに、ライフネット生命のHPでも試算できます。

もっとも、あなたは既に一財産築いていたり、夫婦どちらかの両親が大富豪とか開業医で、十二分にお金持ちでかつあなたがたとの関係が良好なら、生命保険は不要かもしれません(あるいは低い保険金額での契約でいいかもしれません)。

 

以上、独身時代から、結婚、お子さんの誕生と3つのステージで、保険の加入が必要かどうかを検討する際のポイントを示してみました。

よく分かっていないものを買うとき、プロに相談するというのは有効な選択肢のひとつです(でも、分からないものは買わない、というのが一番おりこうさんかもしれません)。しかし、床屋は散髪が本当に必要かどうか正直に教えてくれるとは限らないのです。プロへの相談を有用にするためには、自分なりの判断基準を持つことが必要ではないでしょうか?

ぶっちゃけ言ってしまうと、ライフネット生命保険の場合、加入時年齢30歳、10年間掛け捨て、保険金額500万円の死亡保険の支払額は月々わずか789円です(2010/05/08時点)。一般的な収入のサラリーマンなら、入る・入らないで言えば、何も考えずに加入してもいい金額でしょう。

今回の記事の目的は、保険金額や医療保険は無視し、単純に死亡保険が必要かどうかを考える、わたしなりのもの差しを示すことです。これを一例として、あるいは考えのスタート地点として、みなさんなりに生命保険(死亡保険)や医療保険の必要性や様々な特約を付けるかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。この記事が、皆さんの生命保険の検討の参考に、そして、豊かな生活に少しでもお役に立てれば幸甚です。

 

初めの方でも触れましたが、当ブログはライフネット生命の応援バナープログラムに参加しています。なので、上記でもライフネット生命のHPや商品について触れていますが、必ず複数社での比較をすることを強くオススメいたします。繰り返しになりますが、自分なりの保険の考え方や必要不必要の仮説を持った上で、保険会社や代理店の営業担当者など(ライフプランナーなど肩書きは色々)に相談しましょうね。

 

最後に、参考図書をあげておきたいと思います。どちらも(やっぱり?)ライフネット生命の経営陣に書かれた本です。ポジショントークも含まれているでしょうが、良心的でまっとうな内容だと思いますので、読んで損はないと思います。生命保険、医療保険は長い目で見たら数百万から、人によっては1千万以上の買い物(投資)となりますから、下調べに数千円と数時間を費やすのは決して損にはならないと思います。

さて、一冊目は、プリンス・ハルこと、出口治明氏(ライフネット生命社長)の「生命保険はだれのものか」です。長く日本生命に勤め、生命保険商品と業界を知り尽くした氏による、分かりやすい生命保険の入門書です。そしてもう一冊は、岩瀬大輔氏(ライフネット生命副社長)による、「生命保険のカラクリ」です。生保の素人だった岩瀬氏が、会社を立ち上げていく中で学んだことをまとめた本です。

どちらが、オススメって? うーむ、優劣つけがたいのだけど、「生命保険はだれのものか」かなぁ。もっともこれは、本の優劣というよりも、わたし個人が出口社長に憧憬の念を抱いているから、ということをここに告白しなくてはなりません。。(どちらも良い本なのでフィーリングや鉛筆転がしで決めてもよろしいかと)

 

望楼守の生思考キャリア

先日、友人とコーヒーを飲みながら雑談していたら、最近興味のあることについての話になった。そこで、一つの発見があった。それは、「過去の縁や機会は時を越えてやってくる」ということだ。

ぼくが最近興味を持っていること、帆船模型や、コンピュータグラフィックス、コンピューターミュージック、世界の創造・構築、科学哲学、歴史、物語などは、ほとんどは主に中学~高校にかけて興味を持っていたり、やりたかったこと、あるいはちょこっとだけかじったことのあることだったとふと気づいた。それは友人も同じで、習字や茶道など、子供の頃に縁があったり、やろうと思えばやる機会があったものが多かったようだ。

ぼくのStrengthsのひとつに「学習欲」があるのだけれども、これは、新しいことを次々と学ぶことそれ自体を求める傾向のあるという特性だ(逆に言うと、必ずしもその結果・成果を求めない傾向があるということだ)。好奇心旺盛なのは長所かもしれないが、もちろん短所にもなりうる。時間やお金など様々な制約があるなかで、次から次へと興味を持ったとしても、全てを出来るわけではないし、飽きっぽく長続きしないだけでおわるという可能性もある。器用貧乏と言う言葉があるが、守備範囲が広いことは価値があるとは思うが、深く極める楽しさ(と苦しみ)が味わえないのは損なのかもしれない。

さて、ところで「やらないことをきめる」ことの重要性というのは、昔からよくいわれていることです。この某ブログ(というかメルマガ)でも述べられているように、成果を上げるためにはトレードオフを意識して、成果を上げるための時間やエネルギーを作り出さなければいけません。

けれどです。その諦めたことも、将来やる機会があるかもしれません。特に、大前研一氏が述べるように、将来定年退職等でリタイアしたあとには膨大な時間が残されています。

機会というのはいつ巡ってくるか分かりません。また、自分が興味を感じたことには必ず何かしらの意味があるはずです。だから、ぼくが興味を持ったことのなかで、やらないと決めたこと、あきらめたこと、捨てると決めたことを、ここに書き残しておこうと思う。

いつか、またやる機会、やるべき時、やれる時が巡ってくるかもしれないから。

 

望楼守の生思考

ぼくの人生のテーマは、

おもしろおかしく働くを楽しみながら

好き勝手に生きること。

 

そして、それを継続するために、

好き勝手に生き続けるためにこそ、

友人、お客様、同僚、あるいは社会に対し、

出来るだけの価値提供を行わなくては

いけないんだ。

 

望楼守の生思考教養としての財務と会計

社会人になる直前、あるいは実際に会社で働くようになってから、少なからぬ人が会計、財務、経営分析など、呼び方は異なれど企業を財務諸表の数字で捕らえることができるようになりたいと思うようです。実際、書店には多くの会計、財務、ファイナンス、決算書、財務諸表という言葉の入った書籍が並んでいます。

しかし、なにかを学びたいということは、多くの場合、分からないからこそ学びたいと思うわけですが、よく分からないものを学ぶことほど、難しく、辛く、非効率で、かつ無謀なことはありません。

そこで、教養としての財務と会計と銘打って、ザイム(あるいは会計、ファイナンス、まぁ呼び方はなんでもいいです)を学ぶはじめのゼロ歩目に知っておくべきこと、考えておくべきことについて書いてみようと思います。(もちろん、異論反論はあるでしょうが)

 

さて、いわゆるザイム(その定義はとりあえずおいておきます)ですが、その範囲は広大です。それはもうまるでネットの海のよう。。。優れた書籍、学ぶべき書籍はたくさんありますが、膨大故に、なにを、あるいは何から読めばいいのか、わかりにくいのではないでしょうか。

そのため、学びを始める前に、自分が学びたいこと、学ぶ対象をはっきりさせる必要があります。それは同時に学ばないことを明らかにすることでもあります。そして、もちろん学ぶ対象をしぼるためには、その学びの目的をはっきりさせる必要があります。

なぜ自分は、ザイムを学ぼうとしているのでしょうか?

そうした目標を明確にしないまま、あるいは学ぶものを理解しないまま、とりあえず、で始めることは非常に非効率です。

みなさんがザイムを学びたい、ファイナンシャルリテラシーを高めたいという目的はなんでしょうか。ちょっと考えてみて下さい。なぜなら、それが異なればおのずと、学ぶべきこと、役立つ本は変わってくるのですから。

  • 日経新聞に出てくる言葉が理解できるようになりたい
  • B/SとかP/LとかC/Sとか、とりあえず何が書いてあるのか知りたい
  • 株式投資をしたいので、ファイナンスの知識が欲しい
  • 会計士になりたい
  • 証券アナリストになりたいんです
  • 取引先の与信調査をしなくっちゃならない
  • 財務数値を使って、自社の利益を改善したい
  • 粉飾決算を見抜きたい
  • バフェットに克つ
  • 会計数値の変化から、その企業で何が起こっているのかを見抜きたい

どうでしょうか。えっ、そもそも自分が学びたいって思う理由もよくわからん? まあそういう人もいるでしょうねw 次回か次々回には、ザイムの定義とその全体像を示してみたいと思います。そうすれば、この分野を学びたいという気になるものが、すこしは明らかになるのではないでしょうか?

 

望楼守の生思考

すごい、すごい、マジこれ超スゴイ、これヤヴァイ、絶対見た方がいい。

なんでこんなに興奮してるかっていうと、MITのPranav Mistry(プラナフ・ミストリー)によるTEDでのプレゼンを見たんですよ。

いつでもどこでも、実物世界と電脳世界が有機的につながり、連携する。

技術は所詮技術なわけで、それに興奮することってあまりないのだけれども、これには興奮した。

いや、マジでスゴイって。

ユビキタスって実現されているって思ってたけど、まだまだ全然だ。

これからコンピュータのあり方は、大きく変わってきそう。

やっぱりこの世の中に(そしてMITには)天才っているんだな、って思った。

とにかく絶対これ見なきゃダメ!

 

望楼守の生思考

天才とは、99パーセントの努力と1パーセントの閃きである
(トーマス・アルバ・エジソン)

この言葉を知っている人は少なくないだろうが、この言葉の価値を理解し、自分の行動に反映させている人は少ないのではないだろうか?

しかし、ぼくの周りにいるすんげぇヤツを見回すと、みんなアクションが早い(もちろん例外はいる)。

実際のところビジネスにおいても、アカデミックの世界においても、いかにすごいアイディアをひらめいても、それを結果・成果につなげなければ意味がない。その意味で、アイディアよりも、そのアイディア実現に向けて汗を書くことの方が価値があるのは自明だろう。

英語にエクスキューション(execution)という言葉がある。この言葉こそ、アイディアを実現させるために汗をかくことを意味する言葉である。日本語の実行、遂行、達成といった意味を内包した言葉になる。単に実行するという意味ではなく、結果を出す、ケリをつけるという意味が含まれています。(ちなみに、判決の執行、処刑執行という意味も持つ。)

このエクスキューション志向ともいうべき行動特性が、すんげぇヤツの特徴のひとつだと思ってます。

例えば何か本を読んだとき。普通の人は、「へー、なるほど」と思ったり「そんなの知ってるよ」と思ったりするだけです。しかし、すんげぇヤツはそこから何かを自分の行動に取り込みます。そして、すぐにそれを実行する、つまり自分の行動を変えてみたり、その学んだツールやフレームを実際に使ってみるのです。

あるいは何か目標を立てたとき。多くの人が新年をきっかけになにか目標を立てたかと思いますが、すんげぇヤツらは早速なにかにとりかかる。でも普通の人はまあ、正月休みが明けてから、とか来週からと先のばしをしてしまうのものです。そう、すんげぇヤツらは、あんまり先延ばしをしないのです。

エクスキューション。

これを心がけて行動するかしないかで、自分の価値は大きく変わるはずだと思います。

 

(蛇足)
なんでこんなことを書いたかというと、ある友人に変化を感じたから。もともとアクションが早いヤツなのだが、年明けからそれが加速していて、それがブログなどにも現れていて、むむ!っと思ったのです。

 

(追記)
このエクスキューション、会社でのあらゆる行動の根本に据えると、仕事が結構うまくいくようになる。例えば、コミュニケーション。周りとのコミュニケーションを取る(あるいは良好に保つ)というのは、なにも無駄話をして仲良くなれというわけじゃない。何かを伝えるだけではなくて、伝えて、分からせて、行動させる、そこまでやって初めて「コミュニケーション」なわけです。言ってもアイツはやらない、と嘆くリーダーは多々いますが、それはあなたのコミュニケーションが不完全だからです。コミュニケーションとは結果を出すこと、と自分に言い聞かせましょう。

 

※文中の「execution」の綴りが違うとコメントでたおるまんさんに指摘いただきました。ありがとうございます、訂正しました(はずかし〜^^;)。実行ファイル形式の拡張子EXEはここから来てるんですよね〜、多分。 [2011/3/8]

望楼守の生思考

「会社」ってなんだろう、意識し、疑問の思うのは、多くの場合就職活動を始めることではないだろうか。もちろん、人によってはもっと早いケースもあれば、働き始めても、まったく気にしないケースもあるでしょう。

大学生が「会社」というものに興味を持った場合、「経営学」なんてクラスをとる人もいるだろうけど、多くの場合経営学を学んでも会社とは何かはさっぱり分からないのではないか。だって、大学の経営学ってさ、いきなりテイラーの労務管理とか、そういう話が出てきちゃうじゃん?(実体験)

個人的には、「会社」とは何かを知るためにもっともよいクラスは「財務会計論」「企業法」だと思っています。

つまり、会社というものを理論の側面から論じる視点と、お金の流れから論じる財務会計の視点の2つの視点から把握することが、もっともよく会社というものを理解できる気がします。

もっとも、企業法のクラスでいきなり会社法の条文を暗記させられたり、財務会計のクラスで貸方借方だの減価償却がどうのとか簿記のことをやられると、まずもって理解不能に陥るでしょうけど。。。それは、もうどんなセンセイが教えるかという運の問題ですな。

世の大学で、企業の仕組み(構造)とお金の流れ、この二つをしっかり教えることが出来れば、世の「会社は誰のものか」論争や「社会起業家って・・・」論争なんてなくなる気がするんですけどねぇ。

(ちゃまさまがケイモーするしかないっすかねぇ◎)