習慣を作り、習慣に作られる – 新しい習慣を身につけるための技法

「明日から○○をやろう!」

これまで、何度こんな決心をしただろう。
そして、なんど挫折しただろう。

正しいこと、そしてやるべきことは分かっていても、それを継続してやり続けることは、なかなか難しいものです。しかし、かのピーター・ドラッカーが述べたように「成果を上げるのは才能ではなく習慣」なのです。

才能はあくまでポテンシャルに過ぎません。その潜在能力を引き出し、顕在化させるには継続してその能力を発揮することを習慣とする必要があります。

習慣というものは人が自ら作り出したものです。しかし、一度作り上げた習慣によって、今度は、その人自身が作られていくのです。

従って、良い習慣によって強みが強化され良い人格が形成される一方で、悪い習慣により、弱みが致命的な欠点となってしまったり、悪い人格が生み出されてしまう可能性もあるわけです。

良い習慣さえ身につければ、より良い人生を歩めるのではないでしょうか。とはいえ、ある物事が継続され、いつも無意識に行われるようになって初めて習慣となるわけですが、これは先ほど触れたとおり、なかなか難しいことだと思います。

では、どうしたら正しい習慣を身につけることが出来るのでしょう。一番良い方法は、人からフィードバックをもらうことではないでしょうか。朝起きてから、夜寝るまで、自分の行動をつぶさに見てもらい、それに対して良い点、直すべき点についてフィードバックをしてもらうのです。

現実的ではありませんよね?

しかし、よく考えてみて下さい。この世にひとりだけ、それが可能な人がいるはずです。そう、あなただけは、常にあなた自身の行動を把握することが可能ですよね。

つまり、セルフ・フィードバックを行うというのが、最も効果的かつ現実的な方法なのではないでしょうか。

ところで、このセルフ・フィードバック。多くの人が実践しています。例えば、年末。一年の振り返りと新年の抱負をノートやブログに書いている人は沢山いると思います。あるいは誕生日にそれをやっている人もいるかもしれません。例え文章化していなくとも、何かの節目には、これまでの反省をして、明日からの行動を決心しているのではないでしょうか。

でも、ちょっと待って下さい。みんなセルフ・フィードバックをしているのに、どうしてなかなか変われないのでしょうか。なぜ、新しい習慣を得ることができないのでしょうか。

それは、フィードバックの頻度が足りないからではないでしょうか? 振り返り、反省、内省、達成度やKPIの測定、みなさんはこれらをどの程度の頻度で行っているでしょうか?

新しい習慣を身につけるためには、1ヶ月に一度や1週間に一度、まして年に一度では足りません。日々の行動が習慣を形作るのですから、自分の言動に対するフィードバックは毎日行う必要があるのではないでしょうか。

けれども、毎日深く内省を行うというのは、忙しい現代人にとってあまり現実的ではないと感じるかもしれません。確かにどんなに優れたメソッドでも、実践可能性がなければ、無意味、無価値です。

ではどうしたらいいのでしょう?

ひとつの方法は、振り返り項目を決めてチェックリストにして、それを毎日つけることです。

みなさんの一日が最高の一日となるための、成功要因と阻害要因はなんでしょう。あるいは、自分の美徳や強み、そして悪癖や弱みはなんでしょうか。事前にそれらをある程度洗い出して、チェックリストにしてしまうのです。

そして寝る前の5分、10分の時間を使って、そのチェックリストでその日の自分を振り返るのです。そうすればそのリストにチェックをつけること自体が、自己フィードバックになるでしょう。また、チェック項目以外に、Good/Badポイントがあれば、メモしておくのも有用でしょう(もし、頻繁に出てくるようならチェック項目に加えてもいいかもしれません)。

いかがでしょうか。もし、価値があるなと感じたなら、ぜひ、今日から早速実践してみて下さい。初めはチェック項目は少なくとも構いません。自分自身も、チェック項目も、少しずつブラッシュアップしていけばいいと思います。

また今度、チェック項目の作り方、洗い出し方について、紹介したいと思います。

 

最後になりますが、今回の記事は2つの愛読しているブログの記事に触発され書きました。ひとつは、慎泰俊さんの「Taejunomics」の記事、もうひとつは友人でもある澤田哲也さんの「僕が最高に仕事を楽しめる理由」の記事です。いつも知的刺激がもらえる記事を書いて下さいありがとうございます。