2010年11月25日WEB最適化の知と技法GoogleAnalytics,WEB解析

イベント・トラッキングが出来なくなった?!

Google Analyticsで、問い合わせフォームやダウンロードのクリック測定をするのに便利なのが、「バーチャル・ページビュー」や「イベント・トラッキング」です。

Google Analyticsのヘルプには、"pageTracker"を使ってそれぞれ次のように記述するように説明されています。

pageTracker._trackPageview('仮想URL’)
pageTracker._trackEvent('カテゴリ’, 'アクション’, 'ラベル’, '値’)

しかし、Google Analyticsの新しいトラッキングコードである、非同期トラッキングコード(Asynchronous Tracking Code)を使用すると、この"pageTracker"が使えません。

Googleがこっちがオススメだよ!って推奨してるから、トラッキングコードが新しくなってパワーアップしたみたいだから、と無邪気にスニペット(トラッキングコード)の変更だけをすると困ったことになります。。

新しいトラッキングコードでは、"pageTracker"がそのまま使えないため、トラッキングコードだけを変えると、"pageTracker"の部分でjavascriptエラーが発生してしまいます。

エラーコンソールなどでみると「pageTracker is not defined.」と言われちゃいます。最初は、いきなり使えなくなって戸惑ってしまいました。Googleがこっちがオススメだよ!って推奨してるから、じゃあ、ってことで古いものと差替えたのに、"pageTracker"の注意書きやアナウンスなんかは(多分)何もなかったんだもん(見落としかなぁ~)。。未だに、Google Analyticsのヘルプには、"pageTracker"を使えって書いてありますし。

Google Analytics 非同期トラッキングコードでの、イベント・トラッキングの方法

ではどうすればいいか。Google Analyticsの非同期トラッキングコードで、「バーチャル・ページビュー」や「イベント・トラッキング」を使用するには、"pageTracker"に代わって"_gaq.push"を使います。記述の方法は次のようになります。

バーチャルページビュー
_gaq.push(['_trackPageview’,’仮想URL’]

イベントトラッキング
_gaq.push(['_trackEvent’,’カテゴリ’,’アクション’,’ラベル’,’値’])

これを、例えばダウンロードボタンをクリックした時に、「バーチャル・ページビュー」と「イベント・トラッキング」の両方を記録するようなリンクのタグはこのようになります。(2011.10.23修正)

<a href="javascript:void(0);" onclick="javascript:_gaq.push(['_trackPageview’,’/download/pdf’]);_gaq.push(['_trackEvent’,’download’,’PDF’]);return false;">ダウンロード</a>

<a href="ZYX.pdf" onclick="javascript:_gaq.push(['_trackPageview’,’/download/pdf’]);_gaq.push(['_trackEvent’,’download’,’PDF’]);">ダウンロード</a>

この変更、その他カスタム変数などを使っている場合も変更が必要です。

【参考】
非同期スニペットのスタート ガイド – Google Analytics – Google Code
非同期トラッキングの利用ガイド – Google Analytics – Google Code
Google Analytics 非同期トラッキングコード再考 | MOL

 

WEB最適化の知と技法

今日、色々と考えたことを備忘録としてメモメモ。。

WEB担当者のミッションは、会社の業績に寄与することであり、更新、リニューアル、コンテンツの作成はその手段にすぎない。そのミッションを果たすためには、次の2つが必要である。

  1. ユーザーの満足する体験を提供するサイトである。
  2. ユーザーの満足が企業の収益に寄与する仕組みがある。

WEBサイトの存在意義は、ユーザーとのデジタルコミュニケーションを通じた問題解決であり、満足体験の提供である。そのためには、次のことが必要となる。

  • WEBサイトの役割と成果の定義
  • ユーザーの定義
  • 問題解決の提供手段の定義
  • その問題解決における満足体験シナリオの定義

また、WEB戦略策定の大前提としては、以下のことを押える必要がある。
事業のビジネスプロセス上におけるWEBサイトの役割。
WEB施策の取り組みによって、どれだけの収益増が見込めるか。
その他(営業など)の施策との総計によって、全社の収益目標が達成されるのか。

それらを踏まえて、成果を定め、その指標をアクセス解析で測り、
解析結果から目標と現状のギャップを明らかにし、その改善策を策定する必要がある。

これを素早く、低コストで実施するためには、
制作面では、ガイドラインの策定、パーツのコンポーネント化、
運用面では、仮説設定とアクセス解析による検証
が重要となる。