望楼守の生思考

天才とは、99パーセントの努力と1パーセントの閃きである
(トーマス・アルバ・エジソン)

この言葉を知っている人は少なくないだろうが、この言葉の価値を理解し、自分の行動に反映させている人は少ないのではないだろうか?

しかし、ぼくの周りにいるすんげぇヤツを見回すと、みんなアクションが早い(もちろん例外はいる)。

実際のところビジネスにおいても、アカデミックの世界においても、いかにすごいアイディアをひらめいても、それを結果・成果につなげなければ意味がない。その意味で、アイディアよりも、そのアイディア実現に向けて汗を書くことの方が価値があるのは自明だろう。

英語にエクスキューション(execution)という言葉がある。この言葉こそ、アイディアを実現させるために汗をかくことを意味する言葉である。日本語の実行、遂行、達成といった意味を内包した言葉になる。単に実行するという意味ではなく、結果を出す、ケリをつけるという意味が含まれています。(ちなみに、判決の執行、処刑執行という意味も持つ。)

このエクスキューション志向ともいうべき行動特性が、すんげぇヤツの特徴のひとつだと思ってます。

例えば何か本を読んだとき。普通の人は、「へー、なるほど」と思ったり「そんなの知ってるよ」と思ったりするだけです。しかし、すんげぇヤツはそこから何かを自分の行動に取り込みます。そして、すぐにそれを実行する、つまり自分の行動を変えてみたり、その学んだツールやフレームを実際に使ってみるのです。

あるいは何か目標を立てたとき。多くの人が新年をきっかけになにか目標を立てたかと思いますが、すんげぇヤツらは早速なにかにとりかかる。でも普通の人はまあ、正月休みが明けてから、とか来週からと先のばしをしてしまうのものです。そう、すんげぇヤツらは、あんまり先延ばしをしないのです。

エクスキューション。

これを心がけて行動するかしないかで、自分の価値は大きく変わるはずだと思います。

 

(蛇足)
なんでこんなことを書いたかというと、ある友人に変化を感じたから。もともとアクションが早いヤツなのだが、年明けからそれが加速していて、それがブログなどにも現れていて、むむ!っと思ったのです。

 

(追記)
このエクスキューション、会社でのあらゆる行動の根本に据えると、仕事が結構うまくいくようになる。例えば、コミュニケーション。周りとのコミュニケーションを取る(あるいは良好に保つ)というのは、なにも無駄話をして仲良くなれというわけじゃない。何かを伝えるだけではなくて、伝えて、分からせて、行動させる、そこまでやって初めて「コミュニケーション」なわけです。言ってもアイツはやらない、と嘆くリーダーは多々いますが、それはあなたのコミュニケーションが不完全だからです。コミュニケーションとは結果を出すこと、と自分に言い聞かせましょう。

 

※文中の「execution」の綴りが違うとコメントでたおるまんさんに指摘いただきました。ありがとうございます、訂正しました(はずかし〜^^;)。実行ファイル形式の拡張子EXEはここから来てるんですよね〜、多分。 [2011/3/8]