自分自身を振り返ると、強みと弱みが見えてくると思います。
では、強みや弱みがわかったときどうするか。
ある人は強みを伸ばそうとし、
ある人は弱みを埋めようとする。
人間には多様な能力があり、少々の弱みであれば、
努力でそれを人並みにすることができる。
だが、多くの場合弱みの克服は、苦痛な作業となる。
そうして弱みをなくしたとして、その人にどれだけの価値があるだろう。
弱みをなくしても、平均的な、もっといえば平凡な人間が生まれるだけだ。
その時間と労力を強みを伸ばすことに使えば、
強みは他人の追随をゆるさないほどになるかもしれない。
また、強みを伸ばすことは、苦痛は少なく、楽しみを伴うことが多い。
そして、人に評価をされやすい。
自分は「××ができる」「××の専門家」というラベルを貼れば、
周りの人からもそのように認識され、その強みを使う機会を
与えてもらいやすくなるかもしれない。
そうすれば、ますますその強みを伸ばすことができる好循環が得られる。
実際、自分の周りのすんげぇヤツを見渡してみてほしい。
その多くの人には何かしらの欠点があるのではないか。
リーダーシップがあり、周りを巻き込んでいくのが上手い一方で、
時に独善的ともいえる考えをする人。
頭の回転が速く、アイディアマンだが、時に変な偏見を持っている人。
そんな例はないだろうか。
だが、彼らは弱みではなく、強みに集中しているからこそ、
すんげぇヤツなのではないだろうか。
では、弱みは無視してよいのか。
原則論を言えば、答えはYesだ。
だが、弱みが自分の欠点になっていないか注意する必要はある。
ここでいう欠点とはなにか。
それは、強みの発揮を阻害するものである。
もし強みの発揮を阻害するものがあれば、それは苦手なことであろうと、
真っ先に対処する必要があるだろう