ビジョンなきところに正しい決断は生まれない

民主党には成長戦略がないと批判されている。もっとも自民党政権下においても、存在していなかったわけだから、日本国には成長戦略がないというのが実際のところだろう。とはいえ、民主党に成長戦略、とまでいかなくても、これからの日本のあるべき姿が提示できないのは大きな問題だ。

なぜなら、自民党政権への国民のNOの意思表示として誕生したのが民主党政権なのだから、具体的に今後のこの国をどうしていくかを提示しなくては、国民への背信となってしまう。友愛だのなんだの、抽象的なことを言ってあいまいにするのは、野党の間、あるいは選挙の間ならいいけれど、政権を取った以上はビジョンを示す義務があるはずだ。

先日終わった事業仕分けは、民主党政権発足後、目に見える結果を出した成果とよべるかもしれないが、よくよく考えると、ビジョンなくして行った判断は評価のしようがない。

Do or DoNotは、その判断の軸があって初めて意志決定が可能になるはずだ。しかし、この国の形をどうするのかのビジョンが示せないままに、このプロジェクト・企画は必要だ不必要だを判断したのが、今回の事業仕分けとやらではないだろうか。

(まあ、その判断の軸すら必要のない明らかに無駄なものをDoNotとするパフォーマンスっていうなら、成功したのかもしれないけれど。。。)

スパコンを始めとする科学技術関連の予算の削減は、色々とニュースになっていたけれど、これこそまさに、国家としてのビジョンによって左右されることだろう。日本が今後、科学技術立国として、国産技術を世界に広め、それでメシを食っていくというのなら、その目的達成のためにココのプロジェクトが有用かどうかを判断できるし、内需拡大を至上命題とするというのなら、その目的達成にそぐうそぐわないで判断すればいい。

何が必要で、何が不要なのかというのは、(もちろん中にはどう考えたって無駄無駄無駄ァァァ!ってのもあるにしろ)様々なステークホルダーがいる微妙な問題で、判断は難しい。だからこそ、考え方の軸が求められるはずなんだよね。

ま、政権とって3ヶ月くらいたつのに、副大臣が「経済運営における「第三の道」は何か。現在、深く考慮中。」な~んて言っちゃるんだもんなぁ。民主党のどこら辺に期待したらいいだろ。

3ヶ月(政権とる前から考えてたんだろうからもっとだろうけど)考えて、ノーアイディアなら、何年考えても良いアイディアは出てこないだろ。。。それより、トライアルアンドエラーの考えで、どんどん試行しながら政権運営したらどうでしょうか。なんだかんだ言って、日本にはまだ体力がある。ちょっと、失敗しちゃってもなんとかなるよ! せっかく長らく野党だった政党が政権とったんだから、ベンチャースピリット的なものをもって、将来の生き残り戦略を打ち出して、果敢に実行、、、なんてやっぱ理想論に過ぎないのかなぁ。