望楼守の生思考Pathfinder

20世紀後半に起きたベルリンの壁崩壊、そしてソ連崩壊は、
人々に対立の時代の終わりと新たな世界秩序による平和を
もたらしたかにみえた。

しかし、中東での紛争やアフリカでの民族対立や虐殺といった悲劇を、
人類は20世紀のうちに終わらすことは出来なかった。

そして、新しい世紀、新しいミレニアムを迎えたばかりの2001年9月11日、
唯一のスーパーパワーとなったアメリカ合衆国の中枢をテロが襲った。

この出来事をはじめ、21世紀に入り約10年間の間に、ITバブルの崩壊、
エンロンやワールドコムといった巨大企業の倒産、金融工学の発達と
ヘッジファンドの台頭、そしてサブプライム問題とリーマン・ブラザース証券の
破綻をきっかけとした世界的な不況という様々な出来事を経験した。

21世紀は、これまでの常識が通用しない未知の世界だ。
何が起こるのか誰にも分からない。

そんな先の見えない時代において、お手本や答えはどこにもない。
道なき道を自らの手で切り拓いていかなくてはならない。

Pathfinderとは、そんな誰も正しい答えが分からない中で、
自分なりの世界観とファクトベースの分析、そして自らの直感によって
自分の進むべき道を見いだすことが出来る人間のことだ。