望楼守の生思考

5月18日、ライフネット生命保険株式会社は開業1周年を迎えた。
(ライフネット生命の皆さん、おめでとうございます!)

ところで、わたくし、ライフネット生命とは、(もしかしたら浅からぬ?)縁がある。
 

まず第1に、ライフネット生命が開業した当時、ぼくはこの会社の出資先のうち2社の株主であった。つまり、ルックスルーして考えると、ぼくはライフネット生命(とネットライフ企画)の出資者なのである。(えっへん!)
 
もっとも、ぼくの出資割合(?)は、計算上シックスシグマより小さくなるだろうけど。。。
 
 
第2に、まだライフネット生命が企画会社(当時の社名は「ネットライフ企画」)だった頃Focus Group Interviewに参加したことがある。つまり、今日のライフネット生命はぼくのアイディアに基づいている(かもしれない)のだ。
 
ライフネット生命の創業メンバーの1人である岩瀬さんのBlogは、彼がハーバード大学のビジネススクールにいる頃から愛読していたのだが、そこで新しい会社立ち上げるからブレストしようという記事を見たのがきっかけだった。
 
愛読しているBlogの主に会いたかったミーハーなぼくは、すかさず応募した。未来の日本経済を担うベンチャー企業の手助けをしたいという想いもあった。決して謝礼につられたわけではない。当時は生命保険と損害保険の違いすら知らなかったので、このFGIに参加するために(恥をかかないよう)、生保会社出身のM部長に生保とは何ぞやとネットで生保が売れる可能性などをレクチャーしてもらった。が、結局よく分からなかったので、世の中のおそらく大多数である"生保について何も知らない人"として参加すればいいやと開き直ることにした。
 
FGI当日、当時溜池山王にあったオフィスに行って、ちょっぴり驚いた。資本金の額(確か5千万円)からすると驚く程こぢんまりとしていたからだ(オフィスの端から端まで歩いて5秒くらいの広さだ)。そして、交換した名刺の岩瀬さんのメアドはGmailだった。。。
 
FGIではディスカッションに貢献できたという記憶はない。おそらくあれがHBSのクラスであったら落第だったろう。けれど、そんなことは棚にあげ、ぼくは丁度出版された岩瀬さんの著書「ハーバードMBA留学記」をサイン入りでねだった。そんな役立たずで図々しい参加者のぼくに、岩瀬さんは後日サイン本を送ってくれた。(いまでも大切にしてます。その節はありがとうございました)
 
ところで、当時知人が、保険のネット代理店の立ち上げに携わっていた。そこで、ぼくは図々しくも、「知り合いがネットで保険の代理店をやってるんで紹介しましょうか?」などと申し出た。
 
これが、あんなことになるなんて、当時のぼくは想像だにしていなかった。。。
 
 

第3に、なんとぼくはライフネット生命に優秀な人材を(知らぬ間に)供給していたのだ。

FGIの際、岩瀬さんにネット保険代理店に携わる知人を紹介したのだが、その後、彼らは会う機会を持ったようだ。その際、その知人の同僚であるYさんも同席したらしい。東大の理系院卒のYさんとは、何度かお茶や飲み会で一緒したことがあるが、スマートな印象の人だ。(そして、奥さんに頭が上がらない、かわいらしい人だ)

そして、ずいぶん後になって、その知人からYさんがライフネット生命に移ったことを聞いた。驚いた。これって、おれが岩瀬さんとYさんの出会いを演出したってこと?! リクルートエージェント並の紹介料をせびろうと思ったが、HBSのベイカースカラー様のサイン入り著書(初版)の代金としてそれ以上の額を請求されたらたまらないのでやめた。

話はそれだけに終わらなかった。。。

ライフネット生命が開業して暫くしてからのことである。たまたま機会があって、ぼくは半蔵門にあるライフネット生命本社を仕事で訪れた。そこで、とある社員の方と話していたのだが、雑談の中でその方がとある消費財メーカーから転職してきたことを知った。実はYさんも、その消費財メーカー出身である。そのことに触れると、「わたし、Yさんの誘いでこの会社きたんですよ」だって。。。

な、なんだってー?!

北京の蝶の羽ばたきが、NYのハリケーンを生むとはこのことだ(なんのこっちゃ)。ああ、おれの軽率な行動が前途有望な2人の優秀な人間の人生を狂わせてしまったのね、、、そんなことを思った。いや、2人分の紹介料をどうやって貰おうか考えていたかもしれない。

このように、いわゆる経営資源のうち、金、知恵、人材という、最重要リソースであるこの3つを僕はライフネット生命に提供していたのだ。もはや、ライフネット生命はぼくの子供と言っても過言ではないだろう。

つまり、何が言いたいかというと、ライフネット生命1周年は、ちょっと他人事とは思えないくらい、嬉しいってことです!

ライフネット生命は、知名度はまだまだ低いけど、掲げる理念と扱っている保険商品には大変共感を持っています。みんなも、保険を検討する場合には、ライフネット生命を検討してみてはどうでしょう。
(FPのようなプロにも、高く評価されてるようですよ)

料金シミュレータ保険の基礎知識コーナーなど、とりあえずでもサイトに訪れる価値はあるかと。(料金シミュレータはいじってるだけでも楽しいよ)

というわけで、これを機会に、志バナーに協力することにします。とりあえず一番デカイバナーをはっつけよう。(↓)

ライフネット生命保険

ライフネット生命保険は、相互扶助という生命保険の原点に戻り、「どこよりも正直な経営を行い、どこよりもわかりやすく、シンプルで便利で安い商品・サービスの提供を追求する」という理念のもとに設立された、インターネットを主な販売チャネルとする新しいスタイルの生命保険会社です。インターネットの活用 により、高い価格競争力と24時間いつでも申し込み可能な利便性を両立しました。徹底した情報開示やメール・電話・対面での保険相談などを通じて、お客さまに「比較し、理解し、納得して」ご契約いただく透明性の高い生命保険の選び方を推奨し、「生命(いのち)のきずな=ライフネット」を世の中に広げていきたいと考えています。

FGIの帰り、「便所掃除としてでもいいから、手伝わせて欲しい」そんなことを実は思っていた。
もし、この会社に参画していたらぼくの人生はどう変わっていただろう?(少なくとも、こうして人生のロンバケを楽しむことは出来なかったなぁ◎)
これまた、crossroad、、、だったのかな?

(追記)
縁はあれど、役には立てず、、、ですな。 (@´_`@)