望楼守の生思考

大学の先生のお誘いで、財務省の方が主宰する勉強会、政策懇談会に出席した。

外務省国際法局国際法課の方を講師(この政策懇談会のメンバーらしい)に、「外交と国際法」というテーマでお話し頂く。

国際法といえば、その昔大学に通っているときに国際法のクラスを取った。しかし、「国際法には国内法のような強制力が(あまり)ない」ということを知り、結局役に立たないってことか?と、国際法に対する興味を失ったことが思い出される。。。

しかし、外務省の法律顧問として、実務で国際法に関わる氏の話は、大変興味深かった。

例えば、政府としてはこんなことを主張したいという政治的な思惑に対して、国際法上そのような主張が許されるのかの検証を行い、場合に拠っては省内や他の省の官僚とのバトルが行われるという。。。

また一見、アメリカなどは国際法を無視し放題で、好き勝手なことをしているという印象があった。(国際法は役に立たないものというバイアスがあるから余計に。)

でも、実際には、アメリカ政府の(国務省や国防省の)法律顧問は、アメリカ政府の行動や言動のすべてに対して法律的な裏付け(強引な理屈付け)をしているらしい。つまり、(アメリカ政府としては)国際法は遵守しているというらしい。へぇ。

国際法、もう一度勉強し直してみよっかな。